修士課程社会基盤プログラム(MCE)を担当している加藤浩徳先生から、先生の研究分野についてお話を伺いました。
-先生の研究、指導分野について教えてください。
私は社会基盤学分野において特に国際的な観点から交通計画・政策に関する研究を行っています。ここには、低所得国や新興国の都市・農村部における交通問題に関する研究や、航空・海運・越境交通のような国際交通ネットワークに関する研究、さらには日本のインフラシステム海外展開戦略に関する研究などが含まれます。これまで、ベトナムを含む世界中の多様な地域を対象に、現地の研究者や国際機関などと協力しながら研究をしてきました。日越大学では、日本での経験をベースに、交通需要分析の理論と実践について講義で教えています。修士研究の指導では、主にアジアの途上国を対象とした交通問題の解決に資する実践的な研究をしています。
-日越大学で学びたいと思っている方へメッセージをお願いします。
修士課程社会基盤プログラム(MCE)、学部シビルエンジニアリングプログラム(ECE)では、日本の経験に根差した実践的な教育を受けられます。インフラは、日本の高度経済成長に大きく貢献した一方で、公害や都市・農村の格差のような弊害も生み出しました。現在は、少子高齢化社会を迎えるなかでインフラ維持管理のあり方が議論されています。これらは、ベトナムにおいても重要な知見であり、日本人教員から直接指導を受けられることはまたとない貴重な機会です。また、日本のインフラを実際に見て体験することはインフラの本質的理解を促進させます。実際、本学のインターンシップ前後で、インフラに対する考え方の変化した学生を何人も見ました。あなたも次世代を担う新たな社会基盤エンジニアを目指しませんか。