2023年3月18日、ホアラックキャンパス迎賓館にて、日越外交関係樹立50周年をお祝いする茶道行事を開催しました。本イベントは日本から裏千家の今日庵業躰 町田宗隆先生をお迎えし、茶道裏千家淡交会ハノイ同好会の協力のもと実施しました。
冒頭、古田学長の開会式の挨拶では、茶道における日本とベトナムの関係に触れ「茶道は、今から500年ほど前に生まれ、朱印船貿易で日本とベトナムの交流が盛んだった時代にベトナムの窯でつくられる茶器が日本で注文発注がされていたと言われており、日本における茶道の発展とベトナムとの交流は、密接な関係がありました。このような意味では、茶道は、外交関係50周年の記念行事としてたいへんふさわしいものだと言えます。また茶道は各時代に生きる人々が「そのときの今」に適う茶の湯のすがたを模索してきたことによって長い間引き継がれたきた伝統文化であり、この意味では茶道はそれぞれの時代の若者のよって「今」にかなう形で更新されていく伝統であり、大宗匠がベトナムの若者に注目されたのも、そのような意味からだったかと拝察しております。本日の茶会が千玄室大宗匠の思いに応える会になればと祈念しております。」と伝えられました。
本イベントには渡邊滋 在ベトナム日本大使館次席公使、Pham Bao Son ハノイ国家大学副総長、平岡久和 JICAベトナム事務所次長、鈴木英俊 茶道裏千家淡交会ハノイ同好会会長、Hoang Anh Tuan ハノイ国家大学社会人文科学大学学長をはじめとする150名以上が参加し、日本を代表する伝統文化である茶道を体験する機会となりました。