2023年7月18日、2022年度の「三谷産業・小金井精機製作所連携講座」の振り返り会議を対面及びオンラインで実施しました。同会議には、本講座に関わる企業や機関の代表、講師の他、日越大学の教員・学生代表等40名余りが参加しました。本連携講座は、グローバルな視野を持ち、日本のものづくりを理解することのできる人材の育成を目的とし、日越大学が2021年から三谷産業及び小金井精機製作所と連携して取り組んでいます。今年で2回目となった本講座は、学部日本学プログラムの正規科目「日本型マネジメント」の一部として位置づけられ、2023年2月から5月まで計15回の授業が実施されました。
本振り返り会議の第一部では授業レビューが行われ、学生代表4名が講義を通じて学んだことを発表しました。学生からは「日本的経営である「ものづくりは人づくり」は、企業の持続的発展のために重要であり、長期的な視点をもった経営の重要性を学びました。経営理念の重要性や顧客にとっての価値をどのように創りだしていくかについても理解することができました。講義を通して得たこれらの視点はベトナム企業にとっても重要な点であると考えており、今後さらに追求していきたいと思っています。」と発表しました。第二部では、古田学長より、今年度の総括として「個々の事例を超えて「ものづくりは人づくり」であることや、「三方よし」など、ベトナムの持続的成長を可能にする経営の手がかりを得ることができたと考えます。」と本講座の成果を強調しました。さらに今年新たに開設される学部プログラム「メカトロニクスと日本型ものづくり」を紹介し、「本企業連携講座での教養としての「日本型ものづくり」(理論)と、新プログラムによる技術としての「日本型ものづくり」(実践)が車の両輪となるよう、産学連携に取り組みたいと思っています。」と述べました。会議の最後には改めて三谷産業・小金井精機製作所によるコーディネートと、協力していただいた企業や機関に対しての感謝の意が示されました。